A Seasonless Room Front Cover

Lyric

A Seasonless Room

BAQK MUSIC PRODUCTION

食器棚の奥 取り残された

片方だけ 大きな箸

木目がすこし 指に似ていて

思わず そっと戻した

冷蔵庫のすみ あけたままの

ストロベリージャムの蓋がゆるい

慌てていた朝が

今も そこに残ってる

少し広くなった部屋

光がやさしく でも満たしきれない

カーテンを揺らす風が

声よりも静かで落ち着いた

自転車置き場 空いたスペースに

風が吹いても 何も揺れない

鍵のかからない寂しさが

今日もそこにあるの

靴箱の奥 大きめのスニーカー

並べる相手を失ったまま

あの映画の半券も

捨てきれずに 折りたたんだ

ソファのクッション いつも沈んでた場所

今はまっすぐ 張りつめたまま

気を抜くと 思い出が

ひょいとそこに座ってしまう

時計の針は 淡々と進む

この部屋だけ 季節を知らない

ベランダで誰にも言わず

洗濯物だけが揺れている

片寄せた毛布に まだ形が残って

夜になると そこだけ冷たい

わかってる 全部終わったこと

でもそれだけじゃ 片づかない

何度も止めた あの曲がまた

知らないうちに流れ出す

音より先に胸が痛んで

思い知らされる 静かな喪失

ドアの隙間から 漏れる日差しさえ

誰かがいた日と 違って見える

静かに消えてく 暮らしの形

でも私は ここで今日も起きる

食器棚の奥 取り残された

片方だけ 大きな箸

ふと手にして 戻すたびに

名前を呼ばずに 思い出してる

  • Lyricist

    BAQK MUSIC PRODUCTION

  • Composer

    BAQK MUSIC PRODUCTION

  • Producer

    BAQK MUSIC PRODUCTION

  • Vocals

    BAQK MUSIC PRODUCTION

A Seasonless Room Front Cover

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