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ギリシャ神話の炉の女神にちなんで名付けられた「Hestia」は、深遠で魅惑的な深淵を湛えた楽曲です。スローでダウンテンポなビートが、広々とした洞窟のような音響空間を創り出します。この世界は、楽曲全体を流れる深海の流れを思わせるベースラインによって支えられています。
この土台の上に、催眠的で艶やかな女性ボーカルが重なり、魅惑的で幽玄な雰囲気を醸し出しています。このサウンドの卓越性は、ノイズテクスチャの極めて効果的な配置にあります。ノイズテクスチャは繊細で多層的な立体感を生み出し、サウンドステージを独特のテクスチャ領域へと変貌させます。これは単なるチルではなく、エレクトロニックミュージックに深みと革新性を求めるリスナーにとって、まさに完璧な、集中力と唯一無二の世界観を構築した作品です。
Nuearzは、日本人アーティスト奥田和宏によるソロプロジェクトです。イギリスのSkam Recordsから「Saturation Point」と「Face Lift」の2枚のアルバムをリリースしています。自身のレーベルLogica et Naturaからは「Last Straw」と「Funny Bone」の2枚のアルバムをリリースしています。また、大阪の新レーベルRemodelによるコンピレーションアルバム「A Sign 2」にも参加しています。Skam RecordsからリリースされるCDは、オリジナル楽曲だけでなく、Chantal MichelとFernando F. Fonsecaという2人の有名アーティストによるデザインでも注目を集めています。 Nuearzの作曲スタイルは、シンセサイザーのプリセットサウンドや音楽サンプルを、その背景にある歴史や文脈から解放し、純粋な音の動きとして再解釈することです。そして、これまで聴いたことのない音を組み合わせることで、楽曲に隠された文脈や歴史の断片を目覚めさせ、さらには新たな文脈の創造へと導いていきます。
Logica et natura