歌詞

ワイパーを止めて　流れる雫　眺めてた

右左くねって　交じって加速して

ふと陽が差すような　感覚に包まれたら

フロントガラスの向こう　君だけ光ってた

「ごめん待った」って台詞に首を振った

君を待つ時間さえ素敵なひと時さ

土砂降りの風景に重ねたって　眩しいいつもの笑顔で笑っていて

君が君であるという　ただひとつの不変に

僕の歴史はことごとく変えられてゆく

お喋り下手の精一杯のトークに

横目でわかるくらい大きなリアクションで

あぁこのまま「好きだ」って言えば

頷付いたりしないもんかな

始まりはいつも　加減なんてわからずに

踏み込みの甘い　スロースタートアクセル

だけど今度こそ　いやでも行き過ぎるのもな

考えるほどもう分からなくなってきて

嫌いだった雨の匂いかき消すような

振り返るショートボブの香りに浮き足だつ

手探りに押した奥底の感情は

君に向けたあからさまなウインカーで

ハの字の眉とえくぼ　鼓膜くすぐる声

言葉遣いも　優しさも　大渋滞です

いつぶりに恋焦がれた心臓が　横目でわかるくらい激しく波打って

バレないようにそっとあげるBGM

君が好きって言ってたラブソング

曲がり　止まり　分かれ　交じり　どこまで道は続いてゆく

時に　迷い　憂い　塞ぎ　それでも進み続ければきっと出逢える

土砂降りが君の目の前塞いだって

疎ましいほどのハイビーム全開で

君が君であるという　だだひとつの奇跡を

僕はうまく正しく　照らせてるかな？

お喋り下手が精一杯に伝えたい

君のその透きとおるほどの眩しさで

救われた人がここにいるんだって

だからほら笑って見せてよ

照らし照らすSMILE IN THE RAIN