歌詞

開いた両眼に描き写すのは波打つ生

投影

涙の中に映る日々の複製

遊泳

伸ばした指先もいい加減疲れたな

差し伸べる手はもうとっくに誰かの手を引いて

さようならの一言に過剰に反応を示す

暗がりに溶けてく キミの声も この孤独も

かぎりなく広がる繋ぐ積み木と紙幣

許された庭の中割れたガラスで

赤く滲む

輝く夜と眠らない街

蠢く思考 錠剤を砕いた

風で靡くカーテン

こぼれる花弁

『なにかが変わりそう？』

動き出した窓の外ゆれる限りの声

諦めに似た覚も包むシーツも

黒く歪む

指先でなぞる曇る世界の向こう

開け放つ術もなく映る影に

軽蔑と愛を添える

飛び交う破裂、日々、時計、火曜日の午後

ピアノの匂い、唄、血の跡、ねぇ僕ら子供だった

撫でる頬、車道、雨上がりの香

ガラクタにまみれた両手はもう

さようならの一言に過剰に反応を示す

暗がりに溶けてくキミの声も この孤独も

かぎりなく広がる 繋ぐ積み木と紙幣

許された庭の中 割れたガラスを

その手で握って

差し出したその腕が透明な色を付ける

溢れだす部屋の中扉の前で 白く染まる

枯れた花に滑る手も病室に立つ夕暮れも

綺麗に見えた嘘もその真実も

全てを包んで

白く染まる

白く染める