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■SAWARI ON アーティストプロフィール:
東京出身の音楽家。10代の頃The Velvet Underground and NicoとCANを聴いて音楽に目覚める。会社勤めをしながら映画のサントラ制作や現代音楽家のツアーサポーターを経験。本作は初のソロデビュー作品となる。
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■アルバム「信頼できない語り手/Unreliable Narrator」:
SAWARI ONによる14曲入りデビューアルバム。
サスペリア等の恐怖映画OSTや、Daphne Oram時代の音響をポスト・ロック~アンビエント・テクノへ昇華させたような冒頭2トラックを皮切りに、彼女の音楽的ルーツであるVelvet Underground、CANの影響を隠さない実験的なトラックが展開される本作。しかしこれは決して難しいアルバムではない。Experimental Dream Pop と評されるこの作品は、子供のような無邪気さに満ちている。
心配になるほどLo-Fi感満載の、予測不能で不安定なリズムやヘロヘロなギターからは、Shaggsを聴いている時の楽しい不安感が呼び覚まされる。
アシッド感溢れる楽曲からは、80~90年代にSpacemen3等を皮切りに流行したスペース・ロック、ネオ・サイケデリアが思い起こされる。
また、彼女の歌声もコミカルに変化する。Hope Sandoval(Mazzy Star/Hope Sandoval and The Warm Inventions)のような気怠い歌声を響かせたかと思うと、それはレトロフューチャーなロボットボイスに変換され、時にはひょうきんに、Nicoの模倣をしたりする。
使用楽器もユニークだ。ハープ(竪琴)、薩摩琵琶、メロトロン(磁気テープ再生キーボード)の他、フィールドレコーディングで採取したと思われる波、街の喧騒、救急車のサイレンの音など、さまざまな環境音までもが聴こえてくる。
東京アンダーグラウンドシーンの破壊神・Fallopian Disco ForceのDJ MEMAI氏より「Experimental Dream Pop」と称されるそのサウンドは、曲ひとつひとつが荒唐無稽な夢のように存在しているようで、どれもが一つのテーマを描いている。それは少女時代の死生観だ。それは時に悪夢を運び、時に幻獣が伸び伸びと生きる桃源郷を見せてくれる。
SAWARI ON 1st Album 『Unreliable Narrator』(信頼できない語り手) 経歴不詳/時代不詳のソロミュージシャン SAWARI ON(さわり音芸)による、14曲入りデビューアルバム。 ヘロヘロなエレキギターから、ハープ(竪琴)、メロトロン(磁気テープ再生キーボード)、FX・SE類まで、現在と古代の音楽機材がおもしろおかしく調和。 異世界とこちら側を自由奔放に行き来しながら、幻想的で切なくて、でもちょっとふざけたタイムトラベルへと、あなたを誘います。 気づいた時にはボルヘスの迷宮で、さぁ、帰宅困難に!