歌詞

あの日歌を歌っていた

君の誕生日を忘れていた

打ち上げが終わって君の家に行く

『もう寝てしまったの?』

夏休みが終わる頃は

なぜか電車は遅れるね

繁殖が終わった

セミみたいだ

幸せの大きさを

比べることに慣れてきて

目を閉じて

世界を終わらせた

読みかけの小説も

飲みかけのコーヒーも

中途半端に魅力は

感じなかった

ラブレターもラブコールも

必要だとは思えなくて

気の利いたセリフは

浮かんで消えるだけ

さよならさよなら

愛しいのに

僕はもう言葉にできない

さよならさよなら

愛しいのは僕だけ

君は 優しかった

適当な恋に君を重ね

少しだけ嬉しくなったんだ

代わりと言っちゃなんだけど

『すごく綺麗だよ。』

『新しい彼とはどうですか?』

どうせ 僕よりつまらない奴だろ

飲み過ぎた帰り道も

適当にやったあの子でも

ここだけの話ですが

『愛せないんだ。』

『嘘つき。』も『最低。』も

受け入れることは容易くて

幸せということは

生きづらくなること

さよならさよなら

誰といたって

君がいないなら

1人みたいだ

さよならさよなら

優しい人へ

君が思うより

想っていたんだ

『都合よく美化してね。』

ただ君に褒められたい

『思い出よ、抱いてくれ。』

無様な男だけ

都合よく恋をして

ただ君は忘れていく

『思い出よ、抱いてくれ。』

無様な男だけ

読みかけの小説も

飲みかけのコーヒーも

『憎めない日々をまだ

続けさせて。』