

遠吠え
冷たい牢獄の中で独り片目の少年が起き上がる
切れた口を拭って苦い血を何度も吐き出した
城に少年を突き出した狩人は僅かな報酬に舌打ち森を睨み
「価値のないクズめ!」と唾を吐く
鎖に繋がれ囚われてる少年の心を支えてたのは
月夜に響く遠吠えが君の声だと知っていたから
二年の月日が過ぎ去った
少年はようやく解放されひからびた細い身体を引きずるように裸足で歩く
まるで化け物を見るような冷たい視線が突き刺さる
少年はただひたすら深い森へと足を進めた
ふたり過ごした思い出の湖に気づけば辿り着いたけど
やさしい光の雫が痩せた僕を映すだけだった
堪えきれず君の名を叫ぶ…しわがれた声…ふらついて転びながら…
まるで遠吠えのように響く…泣き声が…
- 作詞者
安岡 信一, 本多 哲郎
- 作曲者
安岡 信一, 本多 哲郎

唄人羽 の“遠吠え”を
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