

銀翼の狼
「次はいつ来るの?」と少女が笑い
ネモフィラの青い花をくれた…
「さあね」と笑う唄い人はいつしか森で暮らしていた
やがてその左目も年老いて光を失ってゆく…
人々がほら「唄い人が来たよ」と集まり笑ってくれる
友よ…君と寄り添ってた暗闇は今こんなにも眩しい
長い前髪を切り捨てた悪魔の傷を風が撫でる
老人の心は今ようやく雪解けを迎えあたたかく
君との日々を捨うように子供たちにそっと唄を贈る
瞳を閉じるとほら今でもまだ記憶は銀翼の狼へ
どこかで響く遠吠えに君の名を呼び続けてる
聖なる夜に尽きてゆく命 灯火の中で狼がゆれた
誇り高きその姿に涙が溢れた…見えないはずの右目の先…確かに見えた!
横たわる身体に光突き抜けた少年の瞳に戻り駆け出してた
「おそいよ」と狼の背に乗り見上げる…舞い上がれこの唄は流星のように
街中に降り注ぐ銀色の羽と歌い出す少年の声が響いてく
唄い人…この羽と…唄い人…この羽と…空へと
「我が名はギータ…ガルトと共に…祈りを込めて唄を贈る…空へと」
ゆっくりと目を閉じてゆく 微笑みながら辿り着けた
光の中で気付いたこと 命は輝く星になると。
過去も未来も見てたんだ 夜空見上げ泣いたあの僕も
「乗り越えられるさ、見つめているよ。夜空で光を奏でながら」
- 作詞者
安岡 信一, 本多 哲郎
- 作曲者
安岡 信一, 本多 哲郎

唄人羽 の“銀翼の狼”を
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