Summer Afternoon Front Cover

Lyric

Summer Afternoon

Hina

暑い夏の午後、坂道登って

はぁっとついた息、ゆっくり吸い込む

ひまわりが並ぶ畑の向こうで

蝉がじりじりと空を焦がしてる

麦わら帽子の鍔、少し下げたら

木陰の下でひと休みの時間

滲んだ世界、汗の滴(しずく)

遠くの景色ぼやけて見える

何でもない午後

それがなんだか心地良い

足投げ出し背中預けて

樹の匂いを吸い込んだ

風がすっと髪を撫でてく

ほら、あの木の葉も囁いてる

何も急がなくて良いって

此処に居て、此処に居てって

誰かの声みたいに響いてる

雲が流れて空の青

少しずつ濃くなる度に

何気ない今日という日が

涼しい木陰に溶けてく

長い蟻の列、土を歩く音

じっと耳澄ませばちゃんと聴こえて

遠くで風鈴ひとつ鳴ったあと

静けさふわっと戻って来るんだ

ペットボトルの水が温(ぬる)くなっても

口に含むとなんだか懐かしい

甘くもなくて、苦くもない

だけど私を癒してくれる

空を見上げたら

入道雲が手を振るよ

何も掴めなくたっていい

今はそれで良いんだよ

影がすっと背を伸ばしてく

ほら、時間(とき)の流れを教えてく

夕暮れが近付いてるって

大丈夫、まだ良いよって

誰かの腕みたいに包んでく

大きな樹(みき)に触れてみる

ざらざらとしっかりしてる

揺らがない今日という日が

心にそっと根を張る

たまにこんな日があっていい

駆け抜けない、のんびりした一日

ただぼんやりしてるだけの日

大切なことって

ちゃんと気付けないまま

こんな風に足元に転がってるんだね

風がすっと頬をかすめて

ほら、影も木漏れ陽に揺れてる

誰にも見せない顔のまま

背負わずに気楽にしよう

思いっ切り深呼吸しよう

何処かへ続く小道を見つめ

今はここに居たいまま

何にもない事が凄く贅沢で

暑い夏の午後、心に刻んだ

  • Lyricist

    Hina

  • Composer

    Y.Tak

  • Producer

    Y.Tak

  • Vocals

    Hina

Summer Afternoon Front Cover

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    Summer Afternoon

    Hina

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