歌詞

青く塗って　黒に染めて

目を閉じれば君がいた

浮かべた笑顔はやけに綺麗だね

僕に縛り付いて包み込んだ

君の腕で闇に溺れる

甘かった　でも嘘だった

冗談でも恋だなんていえなかった

過る悪魔は汚れた僕に背中を押す

「よそ見したっていい」なんて

焼けるような後悔を

拵えた記憶が

転ぶように畳み掛けてくる

―君の影が横切った

青く塗って　黒に染めて

目を閉じれば　君がいた

頬の涙には　抗えないんだね

糸が解かなくて　泥濘んだ毒の海で

僕は溺れる

背徳に満ちた　枝垂れた両腕は

至極色の空を夜にする

余すことなく「哀」に満ちた月に呑まれる

「よそ見したっていい」なんて

さんざめく姿が染み付いて

痛む肌には君の跡

もう全部　全部忘れて

許されたらそれでもういいよ

朝が来る前に冷めていたいから

青く塗って　黒に染めて

目を閉じれば　君がいた

棘に塗(まみ)れては　胸に刺さるんだね

意図に背中向けて　仕舞い込んだはずの声が

耳に残ってる

揺らめいては消える夜風

君の鳴き声乗せて−

揺らめいては消える夜風

君の鳴き声乗せて−

緩んだはずの細い線は　気がつけば絡まって

結局　元通りにして逃げちゃってさ

満たされることに囚われた僕を

嗚呼　許してよ

解けない後ろめたさは脱ぎ捨てて

羽根を削いで　青を脱いで

目を開けても　僕はまだ

黒い悪魔には　抗えないんだね

糸は解けなくて　飛べない翼残して

毒に溺れてく