歌詞

あと幾つの別れだろう

晴れのような褻のような日を

寄せ書きのペ－ジ、

インクも、面影も霞みきってる

今日に抱いた空はどこまでも青く、ひどい風の中に僕らはいた

春の桜のように濡れている涙は風に落ちて

さよならの声も朧気に

割れた花瓶の音だけ響く空っぽの教室だった

「また明日」だけ、言い残そう

なんて

あと幾つの出会いがある？　見えぬ先もただ横目に

近きは夏　春ももう発つ

「遠い筈」は「もうここ」だ

明日影さす蝶に僕はなんて言おう

ただ青い空を打ち眺めて

光る風に青い日々を

花が葉となる前に心にひしと書き記そう

きっと燕も渡りゆくのだろう　僕の歩いて行く方へ

道標にして進もう、ぽつり

何十回と何千回と重ねた「さよなら」も

この日に言えることが慣れる日は来るのかな

どうしたって言葉にならないことばかり

嗚呼

春の桜が散りきる前にこの言を君に添えよう

『春風は愁い吹き去らず』

ただ僕らが行き着く先は幸せに溢れていよう

この風にそっと、祈り込め

春の桜のように散ってゆく思い出は風になって

さよならの声も掻き消して

割れた花瓶の音だけ響く空っぽの教室だった

「また明日」だけ、言い残そう

じゃあね。