Mitsuyobana Front Cover

Lyric

Mitsuyobana

HAKU

鏡に向かいて 紅を引く

白き肌に 闇を塗り込め

八重の着物を 身に纏えば

私は今日も偽りの華

三枚歯の 下駄を鳴らして

八文字に 夢を歩みゆく

灯消して 闇に紛れれば

私はただの 弱き一輪

乱れる髪を 梳かす間もなく

重なる影に 息を潜めて

忍ばせた熱り 溢れ出すの

濡れて咲きゆく 蜜夜の華

契りの褥 夢の通い路

愛し狂おし 絡む指先

夜の静寂に 溶けゆく吐息

籠(こ)の中なるは 熱き戯れ

煙管の煙 ゆらり揺らめき

浮世の憂さを 空に逃がした

金で買われし 言葉の裏に

真の心 隠し通す

誰を待つとも 言えぬ想いを

簪の先 祈りに込めて

解かれし紐 床に滑り落ち

晒け出したる 露に濡れし肌

抗えぬまま 深く沈みゆく

貴方という名の 底無しの淵

濡れて散りゆく 蜜夜の華

情けの海に 身を投げ出して

愛し切なし 交わる鼓動

現を忘れ 溺れていたいの

二度とは戻れぬ 奈落の快(よ)さ

「もういいかい」 の声さえ 届かぬ奥座敷

指でなぞる 傷痕さえも 愛おしい

嘘と真が混ざり合う この部屋で

体温(ぬくもり)だけを 信じていたい

震える肩を 強く抱き寄せて

今宵だけは 籠を忘れて…

窓の隙間に 白き月影

冷めたる肌を 優しく撫でてく

夢の終わりを 告げる調べに

解いた心 また結び直す

塗り固めたる 顔を剥げば

独り微睡む 明けの明星

濡れて咲きゆく 蜜夜の華

最期の刻(とき)は 私を抱いて

愛し恋しと 詠う調べが

空(てん)に響きて 高く昇りゆく

光に溶けゆく 夢の終わり

籠を壊して 舞い上がるまで

絆されたのは 身体か心か

朝靄に消える 残り香よ

"さようなら" 現…籠の中の私

愛し恋しき 蜜夜の華よ…

  • Lyricist

    HAKU

  • Composer

    HAKU

  • Mastering Engineer

    HAKU

  • Vocals

    HAKU

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