ムクゲの花のジャケット写真

歌詞

ムクゲの花

chise

散らかったあの部屋は

すっかり片付いて

手を繋ぎ歩いた道は

立派なビルになった

あんなに大きく見えた

あなたは小さくなって

大人になった私は

子供みたいに泣いた

あれから涙は乾き

傷はかさぶたになって

こんなにも日常は

通り過ぎていく

キッチンの笑い声と

テレビの音が聞こえる

どこにでもある幸せな家族の時間

それでも何かが足りないような

気がしているのは

きっと 愛おしい

あの人がいないから

帰りが遅くなると

人一倍怒って

夜道は危ないからと

駅まで迎えに来た

不器用な優しさを

素直に受け入れられなくて

何度も喧嘩したけど

思い出すのは笑顔ばかり

あなたは幸せでしたか

この人生は

あの夢は叶えることが

できましたか

もうこの声は届かない

だけど一つだけ

伝えたいのです

私は幸せでした

あなたのいた人生が

今年も庭に

あなたが好きだった

ムクゲの花 咲いては

散っていった

いつか私も歳を取り

虹の橋を渡る時が訪れたら

あの日のように

迎えに来てくれたらなんて

想像しながらね

今は 懐かしい

あの人を思い出し

目を閉じて夢を見る

  • 作詞者

    chise

  • 作曲者

    chise

ムクゲの花のジャケット写真

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    ムクゲの花

    chise

亡くなった父を想う娘の目線で描かれた「ムクゲの花」は、誰にでもいつかは訪れる、愛する人との別れの悲しみに優しく寄り添う1曲。

あの人が愛したムクゲは、夏に咲く花。
朝咲いて夕方には萎み、そして次々に美しい花を咲かせ続けるという特徴を人の一生と重ね、ピアノの旋律をメインとした切なくも壮大なメロディで奏でている。

アーティスト情報

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