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「誰かの中の一部でしかない自分」に対する違和感と、それでも自分として生き抜こうとする強さを描いた作品。
タイトルの「全体は部分の総和にあらず」は、哲学者アリストテレスの言葉で、“人間の生き方や心は、単なる要素の集まりでは説明できない”という意味をもつ。
日々の中で押し殺してきた感情や夢への未練を吐露し、「ここじゃない何処か」を願うことで、現実からの逃避と希望が交錯する。「後退りは助走距離のために」、貴方の今までが無駄ではないと肯定する。「誰かやるはず 僕じゃなくても大丈夫」という一節は、自分の無力さと向き合う瞬間であり、それを経て“迷いながらでも歩いていく”という、ささやかで確かな再生の意思が示されている。
アコースティックを軸にした音像の中で、「孤独」「葛藤」「希望」がゆっくりと溶け合うように展開していく。
“全体”としての人生の意味を問いながらも、“部分”としての自分を受け入れていく心の物語だ。
貴方の日常になれますように、