Lyric

街を覆い降る雨 憂は増していくけど

声を枯らしてまで泣き喚くほどでもない

ハローまだ心は満たされないまま

冷めたカップ握りしめて

背後に淀んだ厚い雲を横面に

乾いた喉を潤した

冴え切らない日常は

ガラス越しの雨に浸され

壮大な想像も膨らんでは薄れていった

正面の道路沿いには行き交う人潜む猫

歪んだガードレールに水飛沫回る車輪

ハローまた心がぼやけてしまったな

グッバイまた此処で会いましょう

それとなく浮かんでは重なり合った言葉の影も

大袈裟に遠ざけてしまいたくなる様な午後

両手に抱いたその思いを

ふと吹き込んだ雨風が濡らす

青く澄んだ空を待って

そっと願うけれど

冴え切らない日常は

ガラス越しの雨に浸され

憂鬱の隙間から虹がかかるのをただ待っている

待っている