Lyric

冷たい音が 夜空に響き渡る

魔女の手首に かけられる枷は重く

待ち受けるのは 十字架の上に見える

磔にされた 怯える友の顔

「忌々しい魔女め！」と男は叫んだ

眠る娘の前で 呟いた言葉は

悪魔呼び起こす呪文に 誘われ現る

娘の皮を被った 恐ろしい悪魔よ

可哀想な我が娘よ せめて苦しまぬように

最期の時はこの手で 葬ってあげるからね

「違うわ！ただ目覚める手助けをしただけ！」

懸命な説得も 聞く耳持たれずに

ゆらめく炎が十字に 灯されるその時

突然の風に乗って 男を包み込んだ

響く叫びと共に 飲み込まれてく彼は

醜く踊り狂い 灰へと還る

戸惑う私に向けた 悪魔見るかのような

人々の視線浴びて 硬直したままで

今すぐどこか遠く 誰もいないところへ

杖を箒に変えて 少女は逃げ出す

宛てもないままに