歌詞

灯るは満月の夜 ゆらりと揺らめいた影

視線が合った時にはもう遅い 何もかも全て飲み込む

今宵も鮮血の海 それは執行者達の緋

誰にも語られはしない 残酷な御伽話

正義の為に爪を穢し 正義の為に牙を穢した

緋く滲む月影 照らす闇を纏って

魔女の祈りは届くことなく 産まれゆく巨大な怪物は

無邪気な表情で笑うあの頃の 面影はなくて

今宵も繰り返される悲劇は 執行者達を緋く染めあげる

願いはただ一つ 貴女に逢えますように

灯るは満月の夜 ゆらりと揺らめいた影

降り注ぐ矢刃の雨 怪物を貫くことはなく

貴女の為に爪を穢し 貴女の為に牙を穢した

恋焦がれる月影 二人の日々夢見て

どれほど待ち望んだのだろう 抱き締めた小さな身体は

あの日のように温かいままで 永遠のようで

なのにこんなにも儚いのだろう 放たれた一筋の矢は

小さな背中を緋く染めて 視界を歪めた

彼の叫びは届かない声 緋き夜空に響き渡る

これは残酷で哀しい御伽噺