歌詞

ふわりと香るの

昨日から続いた雨は

アスファルトを冷たく浸(ひた)してく

急ぎ足でさ ビル街を抜け出したら

溜め息を街に溶かして

Blessing, Bless you

疲れた顔の私に

Blessing, Bless you

眩しいウインドウが微笑んでいた

Ah ガラスの 街の中 歩いてゆく

また いつも通り 始まりだす

テーブルの会話

あの頃のように歌うハーモニー

変わっていく景色の間に

変わらないね あなたの横顔

ワイングラス それに そっと添えた

他愛もない思い出を

もう着くと送ったメッセージ

早足ぎみ ビル街を急いだ

新しい服 袖を通していたんだった

少しだけ上がる体温

Blessing, Bless you

憂鬱を飼い慣らして

Blessing, Bless you

軽やかな私で歩きだそうか

とめどなく輝いた 都会(まち)の景色

でも 幼かった思い出だって 心で光る

慣れたような足取りで

煌びやかな街をひらり歩く

地続きの今を抱きしめたくなる

あの日からね ずっと

ひそやかなファンタジー

とめどない話とかしようよ

変わっていく景色の間に

変わらないね あなたの横顔

ワイングラス 隣そっと添えた

蘇る物語

帰りに雨は止んでて

アスファルトは 夜空を映してた

束ねたままの髪を解(ほど)いてみたなら

街の風にゆらめいて