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サイケデリックという概念を意図的に表現しようとした世界最初のアルバム!
ザ・サーティーンス・フロアー・エレヴェーターズのこのファースト・アルバムはサイケデリックという概念=意識拡張を意図的に表現しようとした世界最初のアルバムであり、ロックンロールが意識拡張と結びつき1960年代のサブカルチャーを形成してゆく過程で生まれた重要な遺産である。残念ながら当時はテキサス以外に拡がりをもたなかったが、そのアルバム・ジャケットとともにサイケデリックなヴィジョンのスタンダードとして今なお古びることはない。
ロッキー・エリクソンのジャニス・ジョップリンに多大な影響を与えたワイルドなシャウト、リバーブがたっぷりかかった浮遊感溢れるステイシー・サザーランドのギター、そして極めて奇妙なトミー・ホールのエレクトリック・ジャグの過剰な響きは単なるロックンロールバンドからはみ出し、狂気と混乱とともに今まで存在しなかった13階への扉を開けた瞬間を捉えた記録なのだ。サイケデリックの音像化という点ではセカンド・アルバムの「Easter Everywhere」が優れているが、扉を開けようとする瞬発力とガレージ・パンク的インパクトでは断然このアルバムだ。