

シオ 「よっ…と。到着〜っっ!」
イオウ 「ほんと、静かだね」
ジュウソウ「ええ。では、出発しましょう」
シオ 「え!待って待って!湯守さんが、凍ラス団はここにはいないだろうって言ってたし、念のためしっかりパトロー湯したら、あとは羽伸ばしてもいいってさ?久しぶりのお休み、うれしいな〜!で、何するぅ!?どこ行くぅ!?何から食うぅ!?って!ジュウソウ!どこ行くんだよ〜!?」
ジュウソウ「業務がありますから。まずは崎の湯へ行って、湯を沸かす。周りを見て怪しい影がないなら、ここ、山神社に戻ってきて、我々の住むユートピア・ザパンに帰る。英気を養い、次の出勤に備えて……」
シオ 「ねえ、オレの話聞いてた!? 羽伸ばしていい、ってさ!?最近、出勤多くて疲れてただろうからって!」
ジュウソウ「いえ、疲れてなどいません」
シオ 「えっ」
ジュウソウ「毎日決まった時間に寝起きして、3食しっかりいただいていれば、翌朝に疲れは持ち越さないはずです」
イオウ 「さすがだね笑」
ジュウソウ「では、まずこのあたりの安全を確認して、湯沸かしに行きましょう。人をあたためるのが、当方の仕事です」
シオ 「ぬぬぬ…… イオウ!なんとか言ってくれよ〜」
イオウ 「えぇ?」
シオ 「このままだとすぐ帰ることになるよ!? いいの!?」
イオウ 「あぁ……。別に、いいけど?」
シオ 「ぐああああああ、ここに…サンがいれば…遊ぼうって言ってくれるのに…」
イオウ 「シオって、サンのこと大好きだね笑」
シオ 「ぐ……。せ”っがぐの” おやずみ”なのに”・・・珍しく・・・3人で旅行できると・・・おもっだのに”・・・」
イオウ 「……はは笑 まあ、いいよ。助けてあげても」
シオ 「ほんと?」
イオウ 「ジュウソウ」
ジュウソウ「はい?」
イオウ 「ここに数泊滞在するのが、今回の仕事なんだってさ」
ジュウソウ「そうなんですか?当方は聞いていませんが」
イオウ 「俺たちが代わりに聞いといたってワケ。あの、なんだっけ、凍ラス団?のプークス君たちが、白浜にまた来るかもしれないから、数日見張るようにってさ。ね。シオ」
シオ 「なるほど、頭いいな、イオウ!」
ジュウソウ「頭いい?どういう意味ですか?」
シオ 「えっ、あっ、間違えた、そうそう!イオウの言うとお〜り!」
ジュウソウ「そうでしたか……。それでは、崎の湯あたりでテントを張り…」
シオ 「えっ」
イオウ 「はは笑 どこで人を冷やすかなんてわかんないでしょ。観光地あたりが怪しいからね、できるだけ、いろんなところを回るようにってさ。ね。シオ」
シオ 「えっ、あっ、え〜と、そうそうそうなんですよ〜ぉ」
ジュウソウ「承知しました。では、そうしましょう。スケジュールを組みます。ここ、白浜で人が多く集まるスポットは、海鮮がたくさん出回る市場や、パンダに会える動物園、三段壁など、いくつかあります。それらを一番効率よく回るには……」
シオ 「うぇっ!?そんなの仕事みたいじゃん!?!?!」
イオウ 「ばか」
ジュウソウ「・・・仕事ですよね?」
シオ 「えっ、まあ、その…」
イオウ 「仕事とバレないようにカモフラージュしながら回れっていう業務なんだよ。俺たちがウロウロしてたら、凍ラス団も来ないだろ」
ジュウソウ「それならそれでいいのでは?」
イオウ 「はぁ、ジュウソウさあ。このシゴトのことわかってなさすぎるよ。ま、そのへんは俺らの方が詳しいから任せときなって。ね。シオ」
シオ 「えっ。ウン!ソウソウ!いろいろ凍ラス団のこと聞いてきたから!ほんと!いっぱい山ほどわんさか聞いといたから安心してよ!!!」
ジュウソウ「山ほど? …そうですか。では、教えてください。凍ラス団はなぜ人を冷やしているのでしょうか。当方は常々これを不思議に思っており、リュウさんにも聞いたのですが」
イオウ 「あ〜。そりゃわかるよね?シオ。いっぱい聞いたんだもんね?山ほど、わんさか。ね?」
シオ 「あ〜えっと〜、その〜っ……。あ!あとで話すよ、なんか食ってから!市場があったよね!?あそこに行けば、なにかがわかるような気がするんだよな〜!」
ジュウソウ「……本当は聞いていないのですか?」
シオ 「いや、その、聞いたけど、その、忘れちゃったっていうか」
ジュウソウ「そうですか。では次からは忘れないように、聞いたそばから一言一句すべてのメモをとるべきですね。その耳が本当に機能していれば、の話ですが。それともシオの耳は、ざる耳ですか?」
イオウ 「おっ、怖いね」
シオ 「ひん…ごめんなちゃい…」
ジュウソウ「とにかく。まず崎の湯で湯沸かし。これだけは、当方も聞いていた仕事ですから、最初に向かいましょう。その後は、効率よく回れるようにしましょう」
シオ 「ね、ねえジュウソウさん?街歩きしてさ〜、ぶらぶらしながら、うまそうなもん見つけたら入るっていう感じで行くのはど〜お?」
ジュウソウ「いえ。計画は立てなければなりません。行き当たりばったりは、なにもかもを無駄にします」
シオ 「そんなことないって!その時々で、好きなもん見つけて〜、好きなもん食って〜、偶然の出会いってやつとかも楽しんで〜!それこそが旅行の醍醐味でしょ!」
ジュウソウ「りょこう」
シオ 「あっ、りょこうと言う名のしごとっていう意味なんだけど」
ジュウソウ「では計画を立てます。ぶつぶつぶつ…」
シオ 「くそ〜〜っっっ イオウ〜〜〜っっっ」
イオウ 「今のは俺、関係ないでしょ?笑 俺は、そもそもなんでもいいから。別行動でいいし」
シオ 「イオウ〜〜っっ、オレの味方じゃないのか〜〜」
イオウ 「はは…笑 シオ、邪魔。離れてくれる?」
シオ 「つめた!もしかして、人を冷やすのが特技!?」
ジュウソウ「はい。計画を立てました」
イオウ 「さすが、早いね」
ジュウソウ「ここの湯沸かしには何度か訪れていますから。情報を手に入れておくのは当たり前です」
シオ 「ジュウソウさまぁ……。パンダは見れる?ほら……白浜って……パンダいるでしょ…オレパンダ大好きだから…。そ、それが無理なら、せめてクエ鍋だけでも!」
ジュウソウ「出発です」
シオ 「クエ食わせろーーーーーーーっっっっ!!!」
ジュウソウ「・・・。夜に、クエ鍋を食べましょう」
イオウ 「はは、やっぱ優しいじゃん?」
シオ 「えっ、ほんと!?ほんとに!?!?ほんとにーーー!?」
- Lyricist
ONSENSHI
- Composer
ONSENSHI
- Producer
ONSENSHI
- Vocals
ONSENSHI

Listen to Drama Track in Shirahama Onsen - Hanenobashi Keikaku by ONSENSHI
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Drama Track in Shirahama Onsen - Hanenobashi Keikaku
ONSENSHI
泉質アイドルユニット「おんせんし」。
白浜温泉コラボ楽曲「パンダスティック・トラベラー」の舞台裏ドラマトラックをお届けします。
出演:シオ(CV:土田玲央)/イオウ(CV:今井文也)/ジュウソウ(CV:土屋神葉)
Artist Profile
ONSENSHI
HELLO, WE ARE ONSENSHI!
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