歌詞

逆さまのグラスに注がれている

愛情の皮を被った葡萄酒は

悪魔とまぐわう前の盃

また眠らない夜の始まり

外の世界なんて見たくないから

思い通りに塗りかえていくの

夢から夢へと落ちていくような感覚

果実は落ちることなく弾ける

魔が差した一寸先五月雨のように目は醒めて

延命のルシッド　僕は止め処無い幻想を描く

綺麗事だけで　終わらせようとしている

絡繰り仕掛けの空　眺めた

いつか太陽に届いてしまう僕らの瞳は

無色透明な黒で染まっていた

眠らぬ夜は　またきてしまう

逃げて逃げて逃げて生を欺いて

嘯く心を

愛して愛して　辿り着く理想郷は

永遠のイノセンス　僕ら不確かな幻想の中で

生きていくのさ

夢から夢へと落ちていく

綺麗事だけで満たしていく　透明な瞳で

誰にも奪えやしない

誰にも認めさせやしない

朝日が滲む　色づく世界に嗤う

僕のことなど　憶えてなくてもいいのに