明ける夜、僕らの行方は。のジャケット写真

嗚呼、嘘の下手な猫が言う

ぼたりぼたりぼたりぼたり

「椿の花咲く頃にまた会いましょ」

貴方、置き手紙ひとつで

夜の帳、街の影に

消えてった

「目の端に映る金魚程の戯れであれば忘れてくれ」と

丸い後ろ姿揺れる肩

白い紙に紅い花

2人で居れど日に日に

細くなる喉

からから音を立てる

戚戚(せきせき)と寂は募るばかりか

嘘は私の方が上手なの

染み付いた涙痕とインクの匂いに

さよならは隠しておくからね

暴かれた冬の朝は

刺す凜冽(りんれつ)、嗚咽すらも白に帰す

最後の文は滲んでた

煙ひとつ飲み込んだ痛み残して

花弁のひとつも散らさぬまま

椿の首は落ちて逝った

あなたを抱えて生きて行けるほど

健気な人でもないのよ。

薄明かりに手繰り寄せた熱で誤魔化し

忘れていたかった

柔らかい髪から覗く

三日月が水面に揺らぐ

「おやすみ」なんて

撫でる頬に伝う

愛しさはここに置いて行きます。

こんなに綺麗な日はあなたと沈みたい

心の中、澳(おう)情思

その手で結んで欲しかった

赤い紐、跡が残るほど離れないよう

さよならが怖い臆病な人

月も見えないほど

愛してる

ぼたりぼたりぼたりぼたり

「椿の花咲く頃にまた会いましょ」

  • 作詞

    あまつぶドロップ

  • 作曲

    あまつぶドロップ

明ける夜、僕らの行方は。のジャケット写真

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あまつぶドロップ待望のセカンドEP
ボーカルのありんこによる作詞作曲だけではなく益村陽による
楽曲「哀願メモリー」を含む全6曲

アーティスト情報

あまつぶドロップレコーズ

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