歌詞

スマホの向こうで また戦争が始まった

けれど わたしの朝は いつも通りで

この静けさの中で いつの間にか

周りの誰かの痛みに 鈍くなっていないか

平和が大事だと 誰もが言ってきた

だけど この小さな場所で争っていないか

「正しさ」という名前で 壁をつくって

その向こうにいる声を遮っていないか

正しさってなんだろう？

誰の声が それを決めている？

正義が人の数だけあるなら

争うことに 意味なんてあるのかな

半径10mに愛を

遠い空より この手の届く場所へ

わたしが変われば きっと

世界のどこかがやわらかくなる気がする

なんでもない言葉が 胸に引っかかった

ふとしたひと言で 空気が変わって

わたしは きっと わかってほしかっただけ

なのに 誰かを押しのけていたかもしれない

ほんとうの願いってなんだろう？

勝つことより 信じることじゃないのかな？

ぶつからずに向き合うことでしか

きっと 本音は届かない

半径10mに愛を

きれいごとで 終わらせたくはないから

わたしが手放すことで

世界の誰かに近づける気がする

たとえば すれ違う誰かと

少しだけ 歩みをそろえられたなら

それだけで 世界のかけらがひとつ

融け合っていく気がする

半径10mに愛を

この目で見える すべてを抱きしめたい

見えない場所を想うよりも

今ここで ただ笑い合えることを選びたい

半径10mに愛を

遠い空より この手の届く場所へ

半径10mに愛を

答えじゃなく 手を差し出すように

わたしが笑えば きっと

世界がすこし あたたかくなる気がする