Lyric

舞い散る白銀　六花は無数の花弁

躱せぬ約束　交わせぬ約束に

願うのは・・・・・・

桜花は散るから　美しい

美学を謳う　アノニマス

いずれ地に還るのに　なお

撤回する気はないの？

屋根に街路樹　アスファルト

六花は堆く　白々と

いずれ地に還るのに　ただ

春泥　強く拒んだ

嗚呼　これが最後の冬

薄桃　司る頃

私達別つ結末

待っているのが　辛くて

約束されてる　別離のその上に

約束重ねよう　降り積む白い六花のように

必ずまた会おう　言いかけてふと気付く

美学に準え　雪解に顔を現す

「サヨナラ」に

結局人間は　無いもの強請り

日常が生む　フィクション

逝去や別離　讃美と謳う

人生の価値　麻痺して

嗚呼　これが最後の冬

霄壌の　白が染まれば

私達別つ春

喪失感が　そこには

それでも美学と　謳うの?　アノニマス

変わらぬ提唱に　抵抗を望んで願った

舞い散る白銀　六花は無数の花弁

このままそのまま　芽吹きを呼ばぬよう

枯れぬまま・・・・・・