※ 試聴は反映までに時間がかかる場合があります。
※ 著作権管理事業者等が管理する楽曲は試聴できません。
MVをご覧ください、まずはとにかく。アステロイドYOUTUBEにて。
映像クリエイターの野坂 睦斗(ノサカ ムツト)によるアニメーション作品『breath』の主題曲です。前名義のステロイド(=ナカモト ソラ)で2023年10月26日リリースされたこの楽曲は、当時のナカモトの苦悩が事故現場のタイヤ痕のように生々しく刻まれている。
それを当時属していたバンド、慰安旅行のMVの監督であるノサカ氏が甚く気に入ってくれ、MVをお願いしたいという乱暴なオファーを血の涙を流しながら実現してくれた。心は嘘を吐くゆえ魂から感謝申し上げる。彼の描く人間のタッチは、可愛げがあるのに妙に生々しく眼前に迫る。
ミックス、マスターは盟友rhopeに。お互い密に時間を重ね、創るサウンドの変化が目を見張るほどに変わっている。REC音源は当時のままだが、サウンドの質が原曲と比べてグッと上品になっている。ぜひステロイド名義のもの(『breath』『DMT,,, (breath)』)聴き比べてもらいたい。彼は僕にとって「意味を愛おむ」人の権化である。
歌詞は2024年にその時の心情に合わせて加筆修正されている。過ぎ去り、錆びついた苦しみに対しての反応、新しい苦しみに対する反応を述べた。美文のなりそこないと揶揄されることを恐れつつ、ここに予防線を張っておくこととする。
ナカモト ソラ。この男、全てにおいて無問題。不埒な男。千葉県出身。小学時代から「ステロイド」を名乗る。15歳からギターを始め、作詞作曲に傾倒。高校時代に組んだバンドの名は「ドグラ・モグラ」。主人公のように、記憶は曖昧。愛故の誤解。18歳から大学で哲学を専攻。教授曰く、「私はダダイズムが嫌いだ。」バンド「慰安旅行」では作詞作曲を担当していた。当時のメンバーには、長野県の風雲児、ハギノ オウスケが含まれる。2024年の春、ハギノオウスケはナカモト ソラの才能を見出し、ともに「ステロイド」を結成。春の美しきかな。のちにハギノ オウスケがドラムのサトウ アオイを、ナカモト ソラがキーボードのマツムラ タクジュを誘い、現体制となる。さらば愛しき20世紀。狂った21世紀を生きる現代人への音楽。 文:マツムラ タクジュ