歌詞

「しかし困ったもんだよな、この街は汚れている」

少し前にここにきた俺はそう吐き捨てた

そこに立ち尽くす少年は言っていた

「この街にはヒーローがいないから」

いつからか夢見たものはもう捨て去って

憧れなんかずっと見落としていた

「いつからその夢を捨て去ってしまったの？」

それすらも忘れちゃったな

きっかけは最終回死んでしまった少女

彼女は未来を知らぬまま終わるんだ

その少年は現実を知らぬまま

理想だけ高らかに歌っているのでした

そんな少年を見るのは怖かった

「そのまま呪ったまま生きていくんですか」

そう言われた気がした

未来を見据えた少年は言っていた「僕はヒーローではないから」

「下を向いてる暇なんかないんだ」と

過去を呪ったまんまでいる俺の目を見ていそう言った

俺はもう知っている君だけ気づいていない

ああ世界よ未来は明るいみたいだ

今だってこんなにも上を向いているじゃないか

未だ未完成で小さいけれど

12年後のヒーローの話。