

心は咲いたら
蕾に戻れないのかな
花は咲くべき時に咲いて
私は間違った時に咲いた
花びらが一枚落ちるたび
私の世界の色彩が狂う
手に取られる時は過ぎる
ずっと特別でいたかった
私の花びらは全て落ちた
ただ一輪の裸になって
風もなく身体だけが揺れる
光は私を枯らすために輝く
そんなに照らすのなら
雨で身体を折ってほしい
それでやっと上を向かず
私は溺れることができる
桃色は幸せの色
赤は止まらない色
青は晴れた心の色
緑は豊かな恵みの色
みんなが私を彩ると思ってた
良い方にだけ意味があるって
今の私なら分かる
見え方はいつでも変わるって
桃色は遠い昔の色
赤は壊れた世界の色
青は沈んだ心の色
緑は私を隠す色
風のないこの空の下で
泣き続けても世界は戻らない
嘘でもいいから言ってほしい
気休めという魔法の言葉を
ずっと咲いていたかった
ずっと揺れていたかった
ずっと焦げていたかった
ずっと濡れていたかった
想いを掬い上げずに
そっと閉じ込めていれば
自分に都合の良い
願いは零れ落ちない
閉じていく茎は
視界を狭くした
枯れて捩れた茎は
絡まり動けなくなる
それで他の茎が
地に落ちないなら
それだけで
私に価値がある
花びらの落ちた花
茎の折れた花
空は次の実りを
滅びの先に求める
それが四季という厳しさを持つ
青い星の営み
- 作詞者
Vagienti
- 作曲者
Vagienti
- プロデューサー
Vagienti
- リミキサー
Vagienti
- ボーカル
Vagienti
- ソングライター
Vagienti

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裸の一輪 (2025 Remaster)
Vagienti
「裸の一輪」は、ダークオルタナティブJ-ロック。
すべての花びらを失ってもなお立ち続ける一輪の花をモチーフに、攻撃性と悲壮感を込めて描いた楽曲です。
テクニカルで荒々しいギター、重厚なリズム、独自の声色が融合し、儚さと激しさを同時に響かせます。
アーティスト情報
Vagienti
Vagientiは、言葉で心を打つ作詞家であり、AI技術を活かした革新的な作曲家でもある。 一つひとつの歌詞に、リアルな感情と静かな情熱を込め、聴く人の内側に深く響く世界を描き出す。 AI作曲という新たなスタイルを取り入れながら、“人間らしさ”を失わない音楽表現を追求している。 時代に流されることなく、自分の言葉とメロディで、静かに、しかし確実に心に残る作品を紡ぎ続けている。
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Vagienti Music