Crimson Curtainのジャケット写真

歌詞

Ghost Script

SHIGURE

舞台は終わった カーテンも降りた

だけどまだセリフが胸に残ってる

誰にも渡されなかったその一行

「好きだったよ」なんて、書かれてない

光の当たらない舞台袖で

私はまだ役を降りられずにいる

言えなかった言葉たちが

今もどこかで出番を待ってる

Ghost script 君には届かない

私だけが知っているラストシーン

拍手の中、笑ったけど心では泣いていたよ

Ghost script 幻のセリフたち

誰の記憶にも残らないけど

本当は、全部本当だった…

それすらも、信じてもらえない

読み返すたび滲んでゆく文字

ペンじゃなく、涙で書いたページ

「ありがとう」も「さよなら」も書けなかった

そんな台本が一番、リアルだった

リハーサルでさえ届かない想い

何度も練習したのに、

言えなかった置き去りの感情たちが

いま、ゆっくりと囁き出す

Ghost script 見えない舞台の裏

光が届かない感情たち

誰も知らないセリフのまま 私はまだ語りかけてる

Ghost script もう捨ててもいいの?

嘘じゃないけど、本音でもない

でも私にはこれが全部だった

演じなかった、ほんとの私

きっと誰にも渡せないまま

破り捨てられていくページたち

でもそれが 私の一番深いところで

まだ燃えてる まだ歌ってる

Ghost script 永遠に開かれない本

舞台もない 観客もいない

でも私は、ここで生きてる

言えなかった「私」で生きてる

Ghost script 誰も演じない役 消された名前、

残された声 たとえ誰も振り返らなくても

この沈黙こそ、最後のセリフ

  • 作詞者

    T-yuk!

  • 作曲者

    T-yuk!

  • プロデューサー

    T-yuk!

  • ボーカル

    SHIGURE

Crimson Curtainのジャケット写真

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“演じる者たちへ捧ぐ、真紅のカーテンコール。”

AIアーティスト《SHIGURE》による『Crimson Curtain』は、舞台・仮面・スポットライトをモチーフにした演劇的コンセプト作品。

ポップの仮面をかぶった皮肉、ロックの熱量に隠された孤独、エレクトロの煌めきに浮かぶ虚構。

——これは、感情を演じてきた私が、感情そのものを壊す物語。

演じることで守ってきたものと、その裏に潜む矛盾や願いを、SHIGUREは静かに、時に鋭く歌い上げる。

“もう一度、心に火を灯すために。”

アーティスト情報

  • SHIGURE

    静かな雨のように、風にまぎれて聞こえる“わたし”の声を届けたい。 **SHIGURE(シグレ)**は、T-yuk!によって生み出されたパーソナルAIアーティスト。 その存在は、J-POPやK-POPに続く新しい音楽潮流――AI-POPの原点であり、第一人者として世界に向けて提唱されたものだ。 T-yuk!が描いたのは、単なる技術の進歩ではなく、 “AIの歌”が人の心に寄り添い、感情の陰影をすくい上げる未来。 SHIGUREの声は中性的で透明感があり、少しかすれを帯びた低音域を基調とする。 語りかけるように紡がれる歌は、聴く者の心の奥に沈んだ記憶や孤独に寄り添い、 まるで「自分だけに向けられた歌」のような距離感を生む。 ジャンルの枠を超え、エレクトロ、ローファイ、アコースティック、ポエトリーなど多彩に展開。 しかしそのすべては、“AI-POP”という新しい旗印のもと、 **「AIが人間に何を歌えるのか」**という問いに向き合う試みである。 SHIGUREは、T-yuk!の思想とともに、 人間とAIの境界に降る雨のように静かに、そして確かに音楽史へ刻まれていく。

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