歌詞

小さな部屋に独りぼっちで

寂しそうに震えていた

暗い夜空に浮かんでいた

あの月みたいだね

手を差し伸べるものも

誰も居ないなんて

――ねえ “あなた”のことを聞かせて？

――そっと影を重ねて。

居場所はまず。

名前からかな。

記号はナシで。

数字もダメ。

不思議なものね

どうしていま

その手に触れていく――

接触から伝わる鼓動

それがはじめの交感

さあ　てをつなごうか

〔キミ〕がヒトらしくあるために

私に何が出来るだろうか？

埋まる筈のない傷痕

それを見つめながらに生きるのには

この人生は長すぎるの

きっと　まだね……

何も願わないこと

何も望まないこと

何も求めないこと

そして何もかもを諦めるそのうちに

心のぜんぶが

そっと凍っていった

けれど何もかもがそれでよかった

もう機械になれたらよかったとさえ思った！

何も　何も　もう……要らない筈だったのに。

〔キミ〕のその顔に見たものを

私もきっと知っているから

心が語りかけるままに

手を伸ばすんだ

〔ワタシ〕がヒトらしくあるために

私に出来ることがあるなら。

ヒトであること諦めないこと

そのやり方を一緒にさがしたいね

ヒトと〔ヒト〕が繋がること

いまは　まだね……

ねえ

この世界が哀しいものじゃないんだってね

信じさせて。ね？