すべてが青くなっていくのジャケット写真

指先で掬って

手繰り寄せた物は石になった

固く握った手のひらで

粉々になって消えた

隣を行く人は

見向きもせず光へ向かった

その背中が眩しすぎたから

目を逸らして歩いた

大丈夫 ここならば

安全な場所に立ち続けた

色褪せて崩れた この姿で

ずっと逃げてきた あの頃の僕の目が

逃げるところなど もう無いと突き立てる

なに一つできずに

塞いでいた僕を救ってくれた

深く残った傷でさえ洗い流せる気がした

いつのまにか ここに

出来上がった高い壁を見て

越えることなど できはしないと

叩く手さえ失った

「そのままでいいよ」と

気休めと慰めを抱えて

自分さえ許せないまま生きた

「どこまで行くの」と あの頃の僕が問う

この目は いつでも光を求めていた

大事なもの抱えたまま

朽ち果てる日々は

もう嫌だった

今ならまだ歩けるか

汚れた足 引きずって

夢見てた あの場所まで

  • 作詞者

    ふじたゆかり

  • 作曲者

    ふじたゆかり

  • プロデューサー

    ふじたゆかり

  • グラフィックデザイン

    ふじたゆかり

  • ボーカル

    ふじたゆかり

  • ピアノ

    ふじたゆかり

  • ソングライター

    ふじたゆかり

すべてが青くなっていくのジャケット写真

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全編を通してピアノと声を中心に紡がれた、静かで透明感のある作品。
閉塞感や鬱屈した日々の中で、小さな光を見つめる音楽。
青く深い海へとゆっくり潜り込むように、心の重さをそっと洗い流す一枚。

アーティスト情報

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