歌詞

こびり付いた油と錆

出し忘れた日のゴミ袋と

薄れかけの笑い声は

未だ詰まったままのシンクの底

有限だった日々は酷いくらい昔のよう

風景になった脳の奥の方で霞んで

今でもずっと覚えている

貴方の言葉と口癖

「それじゃあまた。」なんて言わせないでね

いつかまた会う日まで

それでも「また」なんて叶わないね

あの日は動かないまま

虚しい痛みと寂しさとか

心に刺さったまま厚みを帯びた

嫌な事を思い出したな

少し無理に笑った貴方のこと

本当どうしたってさ、貴方の影が

このまま宙に浮かんで消えてしまえば

いつか忘れてしまえるかなって

でもそれも嫌って揺らいでゆらゆらと

貴方に会いたくなってしまう

「それじゃあまた。」なんて言わせないでね

いつかはもう来ないでしょう？

「それじゃあまたね。」って言える日まで

何度も、何度も

「それじゃあまたね。」って言わなきゃだめだね

私戻れないから

それでも「また」なんて叶わないね

ほらもう、行かなきゃいけないから

こびり付いた油と錆

出し忘れた日のゴミ袋も

少し片して家を出よう

あなたの笑い声は残ったまま