

貴女が生けたランタナ
色を無くした部屋に独り
朽ちる最後を彩るように
遠い夢を見てる
盲目的衝動に唱導を
慟哭に救済を
ただ無慈悲に時は征く
「もう戻せない軋轢に気づけたら」
叶わない、そんな絵空事をまだ夢想してしまう
戻せない日々を知って
やっと気づけた愚かさに
重ねた想いは届かない
誰がために、誰がために贖えば良い?
Passing by my lament feeling
それでも日々は巡る
静寂は耳を裂いた
紛らわせるあの曲すら、
君が霞む
この違和感で満ちた部屋に
ぽっかり空いた隙間はひどく寒い
孤独の色を識って
やっと戻ったはずの世界
それでも日々はまだセピア
何色に、何色に彩れば良い?
Passing by my colorless world
変わらず日々はまた巡る
夢は終わりランタナは最後の花弁を散らした
独り見つめる、ただゆらゆら揺蕩う煙
君が嫌いな紫で少し日々が戻る
部屋は少し広くなって
洒落た匂いはしなくなって
これでもう大丈夫、何も変わらない日々が戻ってきたはずだ
そのはずだ
でも、消えない古傷が一つ刻まれた
それでもいいと言い聞かせた
劇場のような日々だった
見初めた想いはきっと間違いではなかった
貴女との思い出を汚したくはないから
だからここに捧げるよ
Hope you'll find out
「さよなら」
- 作詞者
Aporath
- 作曲者
Aporath
- プロデューサー
Aporath
- レコーディングエンジニア
Aporath
- グラフィックデザイン
Aporath
- ギター
Aporath
- ベースギター
Aporath
- ドラム
Aporath
- キーボード
Aporath
- シンセサイザー
Aporath
- ボーカル
Aporath
- バックグラウンドボーカル
Aporath
- ピアノ
Aporath

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Lantana
Aporath
「失って気づく大切さ」なんて言葉をよく耳にしますが、それを感じる機会として身近なものが失恋だと思います。
当たり前だと思っていた景色、盲目になっていた自分の習癖、歪めて見つめていた相手の像、それを通して分かる自分の理想。
そういったものたちに気づき、何かを得て何かを失うことで僕らの人生は自分らしく象られていくのではないでしょうか。
ランタナの花言葉は「心変わり」。ランタナが朽ちる景色と共に、失意の中でも前に進もうとする姿を歌詞に綴りました。
ところで、人間は五感のうち、聴覚→視覚→触覚→味覚→嗅覚の順番に忘れていくと言われてます。
声、姿、温もり。それら全てを忘れ去ったつもりで居ても、共に過ごした日々は依然として脳の奥に眠っている。
忘れたい記憶も、ふと漂った香りに誘われて蘇る。神様の気まぐれのように、過去を懐古させられる。
その切なさと苦しさを美しいと愛せるようになった時、僕らは自分の道を見つけられたと言えるのかもしれませんね。
アーティスト情報
Aporath
「次世代のラウドシーンを創り、独創性を担い続ける」 2022年11月、愛媛県松山市にて結成。約3ヶ月の制作期間を経て、2023年3月より本格始動。 そのバンド名は、相反する命題が共存することへの困惑を表す哲学用語「Aporia」と、それに対する怒り「Wrath」を掛け合わせたことに由来。 Screamo / Post-Hardcore / Metalcore / Deathcore といった叙情的かつ激しいサウンドを軸に、EDMやポエトリーリーディングなど多彩な要素を融合。 混沌の中から生まれる、モダンで唯一無二の世界を奏でる。 正解の見えない現代。 誰が決めたわけでもない、"かくあるべき"という幻想が押し付けられ、そこから外れた者は嘲笑と排斥の対象となる。 匿名性に隠れて歪んだ悪意が誰かを追い詰め、偏見の中央値に過ぎない"普通"が、無自覚のまま暴力を生む。 それでも、人は倫理の名のもとに生きることを強いられ、抑圧された感情に蓋をする。 「そんな世界に警鐘を鳴らし、アウトサイダーの痛みを代弁する存在でありたい」 Vocal juが経験した苦悩、後悔、葛藤を糧に、 「悲しみに喘ぐ者」「普通であることに苦しむ者」に寄り添う音楽を目指す。 激しさの中で、どこか悲しく、どこか優しい響きを。 静と動の狭間で揺れ動く旋律が、あなたの苦しみに寄り添い、抜け出すきっかけになれたなら――それ以上の願いはない。
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