歌詞

目が覚めて、キスをする

繰り返し繰り返し

目覚めのキスは、いつの間にか錆びめいた

捻られると放たれて

捻られると塞がれて

捻られると放たれて

たまに忘れられて

赤茶けた

そうしてあなたの指心地

馴染んだ頃にサヨウナラ

古い流しタイルに壁付けの

サビて 痩け た 蛇口

固く締めても止まらない

古ぼけた蛇口

ある日蛇口は換えられて

シングルレバーのやつ

浄水器も付けられて

誇らしげにしてる

古い流しタイルに壁付けの

サビて 痩け た 蛇口

跡形もなく換えられて

燃えないゴミになった

最後のキスは

やっぱり錆びめいて

今にも果ててしまいそうなわたしを

あなたは優しく捻ね上げる

まるで螺鈿細工にでも触るみたいに

優しく、優しく捻ね上げる

勘違いしてしまいそうなぐらい

やさしく、やさしく

サヨウナラ、サヨウナラ

古い流しタイルに壁付けの

サビて 痩け た 蛇口

固く締めても止まらない

古ぼけた蛇口