淡海と澄んだ青空と
孤独な鯨は鳴いている
無数の手が手招いているほら
固まるまで踏み歩いた
終わりはいつも突然
頭蓋骨に響くチャイムの音
嗚呼、まるでアクアリウムのような
青藍に染まって行くんだ
ほら今も唄っている
誰も聞こえちゃいないけど
穿つように落ちる春はとうに
気づいていたんだ
誰も独りじゃなかった
濁っている水槽に入らずに
マーメイドは健やかに踊っている
アトランティスの住民達は
ただ沈みゆく死骸に目を向けなかった
心臓は嘆いている
物静かに海と泣いている
藍色の眼は
暗闇の中で光っている
心臓は叫んでいる
必死に生きるを唄っている
淡色の未来(パズル)は
少しずつ数を揃えている
鯨の鳴き声が波打ってく…
ほら今も唄っている
生きることで変えられた過去
叶えることが出来なかった夢を
他の誰かが今叶えている
ほら今も遅くはない
それでも止まない音楽を
青藍の世界に彩るように
鯨は唄う
誰も聞こえなくても
心臓は叫んでいる
必死に生きるを唄っている
藍色の眼は
暗闇も消し去り光っている
少年は叫んでいる
52Hzで唄っている
まだ幼い眼は
まるで孤独な鯨のように
今もどこかでほら…
- 作詞
BéAR
- 作曲
BéAR
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- ⚫︎
青藍の泡沫
BéAR
2004年生まれのシンガーソングライター「BéAR(ベアー)」のセカンドシングル「青藍の泡沫」。
華やかに彩られたストリングやドラムビートなどによって壮大に表現された青春J-POP。
孤独な鯨をテーマに繰り広げられる今作は、独りではないと気づかせ生きる事への希望を与えてくれるエモーショナルな一曲だ。