Lyric

あらゆる言葉　公然と投棄され

息苦しい箱の中　在中

下にも舌があるようで

取るに足らない　届人不在

反戦歌と湿気たクラッカー

相互礼賛　狂ったキャラ付け

氷漬け

ゲスい口調は下水溝のよう

芳しくないカンバセーション

積まれそうな運命を　廃鶏が抗って

飛んで落ちて　見る影もなかった

とっくに飽和を来した時代

一人ひとり容易に偶像破壊

ピープサイトにもうまく張って

逃げ場ないネガの乱射事件

倦む謀　捗る情動

お互い瓦解し合えば相溶

これ見よがしの常トークには

言霊なんて宿りはしないんだ

（理解　難解　最適解）

汚物みたいな悲痛苦痛を喰いたい

人間本来糞袋なんだって

目下、尽きない喜憂にもたれて

終着点へまどろみ進む

血に飢えたハエたちがたかる

その残骸を「希望」だと言って

知らずに湧いて

沸いて 終われるなら

嬉々を掬って 墓まで保とう

日毎夜毎に 彼の蜜吸って

今ちょうど助走路に立った

こわばる言葉 瞭然と想起され

がんじがらめな弱い虫 回虫

飢えにも所以があるようで

うだつ上がらぬ 唸る野良犬

病欠日と柵んだアイビー

偕老同穴 悖った逢引き

沁みる濛気

苦労話はクローゼットに

ポイってして

にんまり誘うニンフォマニア

渦巻いた　思惑が　口腔を逆らって

伝って落ちて 渇きを潤した

(無知蒙昧ソングを歌おう

曖昧模糊ダンスを踊ろう)

忘れていた 生まれつき

守ってきた

正しいこと 倣らうこと

愛すること

未熟な儘で 飛ばしすぎたようだ

振り返っても 轍なき航路

もっぱら淘汰を受け容れる世間

詠み人知らずの社会通念

エラーコードが海馬覆って

ただならぬモノへ濾過強化

拙い計らい 儚い脈拍

お利口さんの化けの皮削剥

チュート半端なリアルを脱し

ポーズを解いてゲーム続けよう

（妥当 本当 不穏当）

傀儡みたいな非情無情を避けたい

胸に絡まった維持装置を外して

目下、覚めない悪夢にうなされ

粘着質なうわごと垂れる

誰もが一生噛み締めてる

そのガムの味「苦悩」だと知って

枯れずに待って

舞って負われるなら

死期を悟って破格を演じよう

しどろもどろな繭をまとって

命からがら駆け出す一歩

（エンディング）