Lyric

春風が君の髪を揺らしている

さよなら　忘れないで

ゆっくり雨上がってく空

雲間に差す光

「映画のラストシーンみたいだ」と

君は笑っていた

何度も心溶かしていく手のひら

まだここに居たいのに

樹々の蕾も僕らの未来も

少しずつ　色付いてく

春風が君の髪を揺らしている

咲き誇れ　二度とないこの時を

見つめた横顔　曇り一つない笑みで

このままどうか　煌めいて

果てない波も　渡って往け

君がくれた景色が

僕をつくっているんだ

両手じゃ抱え切れやしないけど

無くしたくないよ

最後の花が終わったとき

僕らはどんな顔をしているんだろう

半端な頭　探してみたって

言葉足らずだ　ねえ

春風が君の夢を運んで行く

もう居場所は

ここじゃ無いって教える

ふざけた顔して誤魔化す深層心理

分かりきった寂寥が

音を立てて零れる

凛と咲かせや　 旗掲げて

高く仰げ　染め上げる　花吹雪

その一片に青き傷を

褪せない思いを

季節が通り過ぎていく

せめて一つ　たった一つだけ

伝えたくて　ありがとねって

今　この声風に乗って

春風が君の髪を揺らしている

桜咲く　その度きっと思い出す

それぞれ行く先で

また出会えたときは

もう少し　大人になって

今度こそは　素直になって

笑えるような気がした