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日本の伝統的な楽器を使った西洋音楽の演奏は、今までにも多くの例があります。また邦楽の世界にも、西洋音楽の要素を取り入れた新しい楽曲が多く生まれています。
以前からそんな試みに興味はありましたが、邦楽の知識も経験もなく、機会が得られませんでした。 幸い、箏奏者内藤氏と出会い、自作曲を箏で演奏して頂ける機会を得ました。
近年は西洋音楽の演奏を容易にするべく、多弦の箏が多く使われているのですが、13弦の箏特有の緊張感ある響きに拘りました。
結局、内藤氏には、演奏上多くの困難を強いる結果になりましたが、古くからこの地にあった 「華美にならず心地よい緊張感を保った空間」 が、表現出来たのではないかと思います。
本来、地は人より先に存在し、人はその恵みや美、 或いは脅威を賛美し畏れました。世界のあらゆる文化は、その最初の認識から生まれ育まれてきたように思います。
科学の進歩によって全ての闇が照らされたとしても、人より先に存在するモノに対する謙虚な態度が、この地に暮らす者共通の文化の柱であると信じたいものです。