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このリリックは、路上のサイファーから始まったラッパーの軌跡を、等身大かつ誠実な視点で描いた作品である。
Disではなくビートを通した対話としてのHIP HOPを原点に据え、他人の視線や失敗を恐れず場数を踏む中で、恥や後悔すら自らの糧として積み上げてきた姿が浮かび上がる。
過去と向き合い、自分の愚かさを知りつつも、仲間や環境に支えられながら前へ進むことで、本当のスタート地点に立ったという実感がにじむ。
年月や年齢、立つステージが変わっても「路上の声、途上の唄」という軸は揺らがず、変わらない核心を抱え続けることが本作の主題である。
また、キャリアが浅くとも年齢を重ねたラッパーとしての葛藤や、近道のない道を遠回りしながら手に入れた“自分色”の価値を示している点も特徴的である。
見る側から見せる側へ立場が変わっても、期待してくれる人々への責任を背負い、夢を諦めない姿勢が強く響くリリックである。
1987年生まれ、大阪府出身。 中学時代に友人宅でHIP HOP を教えてもらったことをきっかけに、同文化に興味を持つ。 以降、さまざまな音楽に触れ続け、キャリアとしては18歳から始めたダンスからスタート。 HIP HOP と邂逅してから20年程度経過した頃、「誰かの記憶に残るような人間になりたい」と思い、音楽活動を開始。 替えがきく歯車ではなく、世界で唯一の存在となるべく、成功よりも失敗が積み重なりつつも、現在の活動に至る。 大黒柱・父・社会人・音楽・イベント主催—— 何足もの草鞋を履き、苦悩・葛藤する日々が始まったが、これまでの人生で最も濃密かつ、充実した日々を送ることができている。 何気ない日常生活をリリックに昇華することで、いかにすばらしい人生を送っているのかを歌う。 出てくる単語のほとんどが生活上にあるもので、これらで形成されたリリックとライムは、あなたの耳元に優しく寄り添うだろう。 「泥臭くても、継続することだけが取り柄の男」——それがTempest。