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VTuber はずれ。による4作目のデジタルシングル「ギルド」。
RPGの世界観を借りながら、人生そのものを描いた楽曲です。
本作における「ギルド」とは、
かつて自分が「ここにいれば大丈夫だ」と思えていた場所や人の比喩。
学校、職場、仲間、環境――
人は成長や変化の中で、そうした居場所をいつか離れ、
新しいフィールドへと進まざるを得なくなります。
前に進むべきだと頭では分かっていても、
過去のギルドにすがりたくなる。
迷い、未練、立ち止まる気持ちと、それでも歩き続けてしまう現実。
「ギルド」は、そんな揺れ動く心情を否定せず、真正面から受け止める楽曲です。
サウンドはマーチ調のリズムを基調とし、
行進するように前へ進むビートが楽曲全体を貫きます。
その力強いリズムに対し、歌詞では迷いや不安、弱さを率直に描写。
前進する音楽と、立ち止まりかける感情との対比によって、
「止まりながらも進んでいく」という人生の感覚を鮮明に描き出しています。
はずれ。の繊細なボーカルは、
弱さや迷いを丁寧にすくい上げながらも、
サビでは確かな力強さと勇気を響かせます。
張り上げるのではなく、感情の輪郭をなぞるような歌唱によって、
聴き手自身の記憶や経験と静かに重なっていく表現が本作の大きな魅力です。
無理に前向きにならなくてもいい。
迷っても、振り返っても、それでも歩みは続いていく。
「ギルド」は、
環境の変化や居場所や人との別れに戸惑いながら進むすべての人へ向けた、
はずれ。なりの人生賛歌です。
「お客様を天国に、社員は地獄に。」 魔界一の超ブラック企業『地獄商事』で働く、広報担当VTuber“はずれ。”。 就職活動に失敗し、たどり着いた先はまさかの地獄だった―― そんな過酷な環境で命じられたのは、「VTuberとして人間界に魔界を広めること」。 地獄の残業に追われながらも、作詞・作曲を手がけ、 架空と現実のあいだを揺れる物語と感情を、音楽と映像で描き出す。 日々の葛藤、報われなさ、そしてほんの少しの救いを歌に込めて。