歌詞

春、うらら

揺れる花弁に隠した嘘

ねえ、誓うよ　もう二度と

君に触れる事はない

春、うらら

君が泣いた

透ける胸の奥、芽吹く

「マタアシタ」

嘘でも言えたなら、、、枯れて逝く

静かに沈んでいく

春の匂いに紛れてさ

誰にも知られないこの場所で君は泣いていたね

もう花弁に溶けて消えてしまいそうで

心騙して　君に近づいてみた

あの日見つけた小さなぬくもりが

サヨナラ言えず佇む

「君の声は、春の風みたい。

あたたかくて…痛かった。」

春、うらら

揺れる花弁に隠した嘘

ねえ、誓うよ　もう二度と

君に触れる事はない

春、うらら

君が泣いた

透ける胸の奥、芽吹く

「マタアシタ」

嘘でも言えたならよかったな

春霞、薄紅

染まる吐息に隠した笑みが

また来たの？って笑う私の正体

偽物でもいい溺れた状態

騙し騙され誠に触れた

花弁越しのキスに揺れた

偽りでいい　嘘でいいの

君の優しさに私は揺れた

ああ、「会いたい」だけが胸を刺す

風が少し冷えて逝く

( 春の音(ね)に溶けた　桜の下で

夢と嘘をまた絡めたままで

優しさだけが　罪みたいで

指を伸ばせば　消えるみたいで )

これ以上、会い続ければ戻れなくなるから

( 「また来たの？」って　笑った声が

まるで終わりを　告げるみたいだ

本当の僕も　本当の君も

触れた瞬間（とき）から　壊れていくの )

この世界は少しね、残酷な造りだけど

( 花びら越しに　言ったサヨナラ

聞きたくなくて　耳塞いだ

「来年はもう、来ないで」

泣きながら　私嘘をついた )

ねえ、今だけはこの夢に溺れさせていて

( 欲しいのは　ただただ名前

呼ばれるたびに　ほどける痛み

触れた罪を　抱きしめながら

まだ　まだ　春に置き去り )

春、うらら

揺れる花弁に隠した嘘

ねえ、誓うよ　もう二度と

君に触れる事はない

春、うらら

君が泣いた

透ける胸の奥、芽吹く

「マタアシタ」

嘘でも言えたなら、、、

春、うらら

騙し絵みたいな嘘つきな絵

でも違うよ　本当はね

君に知って欲しかったんだ

(見上げた空に　滲む面影

誰より近くて　誰より遠くて

ねぇ　どんなに願ったって

君をまた　壊してしまうだけ

ごめんね　最後まで騙してた

花が舞うたび　笑ってた

触れたいほどに　怖くなって

君の優しさ　剥がしてた)

春、うらら

君が笑う

揺れる心、花揺れる

「マタアシタ」

嘘だと分かっている

(だから願った　君の幸せ

わたし以外の手が抱いて

桜が咲いても　もう来ないで

春の幻に　しないで

笑った顔が焼き付いた

花より先に　散りそうだ

忘れていいよ　全部ウソさ

それでもまだ　好きだった)

夏がくる