Lyric

宵闇纏う 風の音に

面影揺らぐ 水の彩

移ろふ心 影を宿し

指の隙間に 滴り落つ

銀の雫 瞬く空

浮きたる月のほとり

触れんとすれば消えゆく夢

命短し恋の灯火

一夜を咲かむ花のごとく

我が身焦がして君を想ふ

刹那に巡る幻の刻（とき）

儚さこそ 美しき恋

雲間に光 隠るごとく

君が微笑 遠く淡し

言の葉尽くせど届かぬ声

泡沫（うたかた）の夢よ 永久（とわ）に消ゆ

風に舞い散る 花びらの香

残りて胸を締むる

君を思えば儚さ募る

それもまた愛の証

夜明けに消ゆる運命（さだめ）なれど

君と過ごせしこのひととき

薄命（はかない）の花 我が心に

色深く染め上げてゆく

月に宿るは秘めたる願ひ

夜露に濡れて咲かむとす

光と影の交わる場所に

愛しき君を抱き寄せむ

永遠（とわ）を望まず一瞬（ひととき）さへ

君が笑みを見つめられれば

この身尽きても悔いはあらじ

儚き恋よ 焼きつけてあれ