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菊地成孔が初めて挑んだ2管ハード・バップ+ダブ・エンジニアという編成の新バンド、菊地成孔ダブ・セクステット。1stアルバム『THE REVOLUTION WILL NOT BE COMPUTERIZED』EWCD 0141 ( 2007/12/19 )発表以来、ジャズという枠を超えて大きな話題を呼ぶこのバンドの2ndアルバムが早くも7月に登場。
60年代マイルスクインテットリスペクトなオリジナル曲群に加え、新境地となるファンキーでアッパーな「Monkey Mush Down」(菊地成孔)、ヒップホップ/ブレイクビーツ調の「Dismissing Lounge From The Limbo」(パードン木村)、さらにはマイルスクインテットの名曲「Orbits」の大胆なアフロポリ解釈のキラーカヴァーなどを収録。アートワークに美術家、グラフィックデザイナー、映像作家、VJ、文筆家など多彩な才能を持つ宇川直宏氏、マスタリングにNYC・スターリングサウンドのトム・コイン氏(トライブ・コールド・クエストからジャネット・ジャクソンまでを手掛ける巨匠)を迎えた大注目の1枚!!クール&アグレッシヴ。
<オビタタキ>
暴力衝動をコンピューターとオーダーメイドスーツで冷たく制御する、菊地成孔率いる6人組の2枚目にして、二枚目の6人組。
<コメント>
■沖野修也(選曲家兼音楽プロデューサー / KYOTO JAZZ MASSIVE)
DUB処理とDJ機器を駆使したエフェクトは、現代ジャズに蔓延る名ばかりのインプロに突きつけられた凶器。それを手にした菊地さんが、新たな地平を切り開く。スリリングで
エレガントでアバンギャルドな一枚!
■北原雅彦(東京スカパラダイスオーケストラ)
気球に乗って、地上を離れ、大陸を横切って、海の大きさを改めて感じたりして、宇宙まで少し顔を出して、ハッとしてグっときて、今は草原の上をさまよっている、ふんわり。
■辛酸なめ子(漫画家/文筆家)
アルバムをかけたとたん、半径10mの空間がエレガント化。「ダブ・オービッツ」があればどんな環境でも生きていけそうです。
■中山康樹(音楽評論家)
放り投げられる快感
菊地成孔の音楽には時間軸がなく、すべてが「いま」という空間の中に放り込まれている。そして何を放り込んだかを見つけるのはあなた自身であると、今度は聴き手を放り
投げる。『ダブ・オービッツ』ではウエイン・ショーター「オービッツ」とジョー・ザヴィヌル「アセント」というマイルスとウェザー・リポートの森に鳴っていたサウンドが菊地の頭脳と肉体を経て甦る。もちろん、放り込まれたものは他にも多々ある。それを探索中の目下の自分に時計はなく、快感だけが波打っている。さあ、もう一度聴こう。
■野宮真貴(シンガー)
菊地さんはこのバンドを歌舞伎町のホストクラブだと言っていた。ホストに本気で惚れちゃいけないことくらい知っているけど、気づいたら深みにはまっていた・・・。ダブ・セクステットってそんな危うい魅力があると思う。
■松尾 潔(音楽プロデューサー)
予定調和のもとでは、音色に変化をつけたところで、3の倍数のたびに奇声を上げるようなもの。対して菊地さんの音楽は、一見破調のようでその実整然とした美しさをもつ。『Dub Orbits』を聴いて腑に落ちた。なるほどこれは、乱数表の美、である。
■よしもとばなな(作家)
どんな編成になっても底を流れている、彼の声。今生きている、今しかないという臨場感。夏の夜にいつまでも聴いていたい音楽です。
*五十音順
Naruyoshi Kikuchi(ts) Shinpei Ruike(tp) Masayasu Tzboguchi(p) Masato Suzuki(b) Tamaya Honda(ds) Pardon Kimura(dub)
Bureau Kikuchi Label