

砂のついた靴のまま
君のいない夏へ帰る
防波堤の白い線を
夕陽がそっとほどいていく
最後に振った手の影が
今も胸で揺れるけど
言えなかったありがとうを
波だけが覚えている
強くなることは
忘れることじゃなく
壊れた心で
それでも誰かを想えること
手放した季節の向こうで
君が笑えているなら
海が覚えている
君と見た空を
戻れないほど青くて
僕を変えた日々を
愛は終わりじゃなくて
胸に満ちては引いて
傷の形を
ぬくもりに変えていく
会えない君を責めるより
出会えた奇跡を抱いて
僕は今日も
歩いていく
駅へ続く坂道で
潮風が名前を呼ぶ
選ばなかった未来ほど
優しく光るのはなぜ
新しい誰かの手を
いつか握る日が来ても
君を愛した僕だけは
失くさずにいたい
寂しさの底で
ひとりになった夜
思い出はいつも
痛みより先に微笑んだ
涙の意味を知るほど
人は優しくなれる
海が覚えている
君の笑い声を
何気ない午後がどれだけ
宝物だったかを
愛は奪うものじゃなく
心に残る光で
離れた明日を
そっと照らしていく
忘れたいほど恋しくて
忘れないほど愛しかった
だから今は
ありがとうと言う
もしもあの日に戻れても
きっと僕らは同じように
不器用なまま抱きしめて
また別れを知るだろう
それでもいい
君がくれた悲しみまで
僕を生かす歌になる
海が覚えている
僕らの短い永遠を
夜明けの波がさらっても
消えない約束を
愛は過去じゃなくて
明日へ続く祈りで
胸の奥から
静かに満ちてくる
いつか春の岸辺で
僕が笑えたその時
君を愛したすべてが
未来になる
海が覚えている
君がいたから
僕は僕になれた
- 作詞者
坂本松昭
- 作曲者
坂本松昭
- プロデューサー
坂本松昭
- ボーカル
坂本匠真

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ストリーミング / ダウンロード
『記憶は光になる』は、出会いに駆け出す胸の高鳴りから、忘れられない夜、海辺に残る面影、そして春の光へと向かう祈りまでを、一本の物語として紡いだJ-POPアルバム。ロックの疾走感、ギターポップの透明感、R&Bの艶、王道バラードの深い余韻が自然に連なり、過去の痛みを消すのではなく、未来を照らす灯へと変えていく。聴き終える頃には、大切な記憶を抱きしめながら、もう一度前を向きたくなる作品です。
アーティスト情報
坂本匠真
坂本匠真は、感情の揺らぎを洗練されたポップへと昇華するシンガーソングライター/ボーカリスト。 過ぎ去った愛が残すぬくもり、傷を越えて心が再び息を吹き返す瞬間、胸の奥でふいに疼く初恋の記憶、眠れぬ夜に滲む静かな孤独、そして闇の果てに差し込むかすかな希望を、繊細な言葉と都会的なサウンドで描き出す。 温かさと艶をあわせ持つ歌声、そして日本語と英語を自在に行き来するバイリンガルな表現力で、ダンサブルな高揚感から深い余韻を残すバラードまで、聴く人の心に長く灯をともす。 神奈川県出身。
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