追われているものからは逃げ出して
遠ざかっていくものは追いかけて
それもいつか笑い話になってた
無駄の全てが美しく見えたんだ
朝の光に気付かない振りをして
皺寄せのような幸せでも眩しくて
あとどれだけあれば
満たされるんだろう
この純白に濁らされないように
鳥になって 羽ばたきたい
明日になって 戻りたい
人になって 強がりたい
海になって 漂いたい
僕になって、僕になんて
ほんとに美しいものは
見えないなんてもう
見憎い言い訳ばっかだ
愛され方も愛し方も
知らないままでいいじゃないか
片道だけの人生なら
戻り方なんて考えたってほら
僕は誰にもなれないまま
この刹那も許せないで
汗をかいて目を覚ましたあの朝と
春を滴る雨の無常な音を
花になって 枯れ果てたい
声になって 踊りたい
嘘になって 守りたい
月になって ただ酔いたい
僕になって、僕にだって
未来も過去も気付いたら
僕らがいたあの時の⻘さを流す風
⻑く伸びる影 茜に溶けて
透明な優しさを
雫ごしの信号 あらためて言うよ
切り離された群⻘色
遠くの空の鳥みたいだな
夜風のような蒸気の音
窓の外が流れ遠のく
泡沫に
始めなければ終わりも来ないのかな
でもそれじゃ既に終わってるような
気がしてしまうから
海の向こう まだ知らない世界
砂のあなたの名前も
きっと この先もずっと
ほんとに美しいものは
見えないなんてまた
見憎い言い訳ばっかだ
愛され方も愛し方も
知らないままでいいじゃないか
片道だけの人生なら
戻り方なんて考えたってほら
僕は誰にもなりたくはないから
街の灯りたちも消えて
月の海
- 作詞
Yu_ya
- 作曲
Yu_ya
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- ⚫︎
海月
nokoribi
- 愛され方も愛し方も 知らないままでいいじゃないか
片道だけの人生なら 戻り方なんて考えたって -
過去は美化されていくけれど、その過去には戻れないという、人生の不可逆性もまた美しい。 消えずに残る想いを音にする、音楽ユニット nokoribi の新曲「海月」が12月3日リリース。
アーティスト情報
nokoribi
繊細かつ芯のある歌と、実験的でジャンルレスなサウンド。 ボーカルのomyoとコンポーザーのYu_yaからなる、消えずに残る想いを音にする音楽ユニット。
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balami