歌詞

手の届かない星空は

街に降りてきて輝き出す

静かに沸き立つこんな夜に

少し浮かれたっていいかな

この住み慣れた街が

いつもと違うのは

煌めく光のせいじゃなく

きっとあなたがいないから

聖なる夜に仰ぎ見る空に

あなたの面影を探している

シュトーレンのように薄く積もる雪の背に

雨が一粒こぼれ落ちた

この歩幅は右隣に

あなたがいた頃を覚えているよ

いつかの足跡に重ね歩く

ぽつり呟く メリークリスマス

この住み慣れた街の

寒さが沁みるのは

振りゆく淡雪のせいじゃなく

きっとあなたがいないから

赤く指先が震えているのに

あなたの温もりが見つからないまま

日が経つのに連れて変わるはずの毎日の味が

一つも変わらなくなってしまった

灰色をしていたこの街に

星空を降ろしてくれた あなたと

この先長いからと 薄くスライスして

味わった日々を 後悔したくはないの

聖なる夜に仰ぎ見た空に

あなたがはらりと笑ってみせた

2度と見ることは出来ずに

キャロルの音にかき消されては

いつかの足跡に重ね歩く

ぽつり呟く メリークリスマス