老兵士の物語のジャケット写真

歌詞

老兵士の物語

Yaka

ビルマの密林を進む兵士銃をかつぎ

身体は水に浸かり進む兵士倒れた時終わりは来る

生きて生きて帰る我が祖国母の元へそれだけを胸に

誓い進む若き命母に逢える日は来るのか

銃創は腫れ上がり腐敗して壊死が進み

食料を分け合って手を握った戦友は息絶えてた

堪えて堪えて夢に見る祖国母の元へそれだけを胸に

誓い生きる若き命母に逢える日は来るのか

70年以上経過し若き兵士は年老いて

老人ホームの玄関で敬礼を続ける

98の老人はすべてを忘れてしまったが

尚も残るいくさの記憶

今も20代の兵士のまま

  • 作詞

    Yaka

  • 作曲

    Yaka

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    老兵士の物語

    Yaka

母ちゃん...母ちゃん...母ちゃん...母ちゃん...
第二次世界大戦下のインパール、銃撃や飢えで倒れた若き兵士達は次々に母を呼び、叫び、そして絶命した。その数は3万人以上にも上った。
作者シンガーソングライターYakaの父は、その凄まじい戦火の中を奇跡的に生き延びやっとの思いで帰国した数名の中の一人である。
Yakaは幼い頃から父のインパール作戦の体験について聞かされて育った。
その父も老人になり高齢者施設で暮らすこととなるが、20代前半でのインパールでの体験はそのまま記憶となり老いた頭に残り続けた。
他の全てのことが忘却の彼方に消えてしまった後、老人は20代の兵士に戻り施設の玄関に立ち、ある時は杖を銃のように構え、ある時は敬礼をし続けた。
そして2023年、終戦から78年後、その102年間の生涯を閉じた。
20代でのたった数年の経験がYakaの父の全てであった。その父の生き様を娘のYakaが歌で後世へ繋ぐ。

アーティスト情報

  • Yaka

    幼少期よりクラシックピアノに親しみ、国立音楽大学草野政真氏に師事。 繊細なピアノの旋律とクリアボイスから構成された優しくも哀しい歌は聴く人の心を揺さぶる。 亡き娘への愛、家族の絆など涙なくしては聴けない素晴らしい楽曲の数々に定評を博す。 珠玉のハートフルシンガーソングライター。

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