越境水道管のジャケット写真

越境水道管

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トラックリスト

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『越境水道管』ライナーノーツ:侵食される境界、剥き出しの狂気
「流れるのは水か、それとも誰かの悪意か。」

ユニット「コロらお」が放つデビューシングル『越境水道管』は、単なるフィクションではない。これは、北の大地で実際に起きている、不条理な不動産トラブルという名の「地獄」を漆黒のメロディでコーティングした実録ドキュメンタリーである。

1. 旋律:90年代V系への回帰と決別
突如として始まる構成は、平穏な日常が隣人の不法行為によって一瞬で破壊される衝撃を表現している。コロ(B/G/Vo/Lyric/Comp)によるエッジの効いたリフと、らお(Vo/G/Dr)の叫びにも似たボーカルは、かつての黄金時代を彷彿とさせながらも、50代を迎えた彼らにしか出せない「生活の重み」を纏っている。

2. 歌詞の深層:剥き出しの権力勾配
歌詞の随所に散りばめられたフレーズは、リスナーの背筋を凍らせる。

「私が上流だから使わせてやってる」:隣人の独善的な特権意識と、法を無視した傲慢さの象徴。

「刺されるかもよ?」「黙って覚書書きなさい」:仲介業者から発せられたとされる、身の危険を仄めかす脅迫的な同調圧力への激しい憤り。

「115万!すごくいい値段!」:提示された高額な撤去費用という絶望的な数字が、サビの疾走感をより一層悲痛なものへと昇華させている。

3. 結語:救済なき叫びの行方
楽曲のクライマックス、「だれかいませんか弁護士さん!!!!」という絶叫は、演出を超えた「魂の救済」を求める祈りである。この曲を聴く者は、いつの間にか当事者となり、見つからない解決策(弁護士)を求めて闇を彷徨うことになる。

これは、失われゆく毛根への執着と、不法に侵された土地の権利を取り戻すための、命懸けの聖戦(ジハード)の記録である。

アーティスト情報

  • コロらお

    漆黒の調べ、そして切実な願い。ハイブリッドV系ユニット「コロらお」降臨。 90年代、ヴィジュアル系黄金時代を駆け抜けた魂が、2026年、再誕した。 マルチプレイヤー・コロ(Bassist/Guitarist/Vocal/Lyricist/Composer)と、変幻自在な表現者ハイトーンボイス・らお(Vocal/Guitarist/Drums)によるユニット。 彼らが紡ぐのは、当時の様式美を完璧に再現したソリッドなサウンドと、50代を迎えた今だからこそ歌える「中年のリアル」である。 デビュー曲『越境水道管』は、重厚なリフと攻撃的なリズムが交錯する、まさに「あの頃」の衝撃を呼び覚ます一曲。 結成の動機は、あまりにも純粋で切実な「植毛代を稼ぐため」。 頭頂部の不安と闘いながら、彼らは再びステージの光を求める。これは、青春を取り戻す戦いではない。未来の髪の毛を取り戻すための聖戦(ジハード)である。

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