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「加速する秒針」は、寝苦しい真夏の熱帯夜の川沿いを舞台にした観測記録です。
湿ったシャツの感触。川風に混じる水の匂い。自販機の白すぎる光。規則正しく刻まれる秒針。
あまりにも現実らしい風景の中で、主人公はふと違和感に気付きます。
もしこの夜が本物ではなかったら。
もし世界が誰かの保存データだったら。
シミュレーション仮説を題材にしながらも、哲学ではなく生活の質感から現実を疑う作品です。
加速していく秒針と変わらない熱帯夜。そのわずかなズレを、ローファイな質感と親密な囁き声で描きました。
誰もが一度は感じたことのある現実のノイズを切り取った一曲です。