

赤い鼻が今年も静かに光って
夜空はいつものように冷たく透き通る
サンタは「急ぐぞ」だけ言って走り出す
わかってるけど たまには名前呼んでよって思う
雲の切れ間から見える家の灯り
誰かの笑顔を想像しながら駆け抜ける
胸の奥はあったかいのに
身体は雪みたいにきしんでいく
“誰も見てない仕事ほど やる意味があるんだろ?”
そう言い聞かせながら
長い息が白く溶けていく
Yo 影のヒーローはトナカイだ
静かに夜をつないでいるだけ
照らしてるのは鼻じゃない
忘れられてしまう勇気の火花
Yo 影のヒーローはトナカイだ
サンタの影に溶け込んだまま
それでも飛ぶのはひとつだけ
誰かの朝を守りたいから
ほんとは星の下で休みたい夜もある
雪に顔を埋めて少し眠りたいときも
でも世界中のドアがそっと開く音がして
俺を呼ぶんだよ、まだ終われないよって
サンタは途中でクッキー食べて笑う
「お前も食うか?」って言われることはない
そういうとこ、たまにちょっと刺さるけど
“相棒”その一言で許してしまう
タヅナが揺れるたびに
俺はまだ必要なんだと思える
それだけで今夜も飛べる
Yo 影のヒーローはトナカイだ
静かに夜をつないでいるだけ
照らしてるのは鼻じゃない
忘れられてしまう勇気の火花
Yo 影のヒーローはトナカイだ
サンタの影に溶け込んだまま
それでも飛ぶのはひとつだけ
誰かの朝を守りたいから
名前呼ばれたい気持ちも
気づかれたい想いも
全部夜風に混ざって消えるけど
残ったものが“誇り”なら
それでいいのかもしれない
街の上を滑るように降りていくと
手紙がそりからひらひら落ちる
「ありがとうサンタさん」
その端にちいさく“となかいさんも”
気づいた瞬間 胸の奥がじんとした
俺がいることなんか
誰も知らないと思い込んでた
けどどこかの子どもはちゃんと知ってた
この夜を支えてるやつのことを
Yo 影のヒーローはトナカイだ
静かに夜を灯してるだけ
見えない翼を広げて
誰かの夢を運ぶフライト
Yo 影のヒーローはトナカイだ
名前がなくても飛べるから
孤独と寒さの向こうで
朝の光を届けてる
夜明けが街に触れるころ
俺の足跡は何一つ残らない
でもそれでいいんだ
光らない場所で働く者こそ
本物のヒーローでいられるから
- Lyricist
Yoshiki
- Composer
Yoshiki
- Producer
Yoshiki
- Other Instruments
Yoshiki

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Kage no hero
Yoshiki
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Yoshiki
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