

人波をすり抜けて
今日も同じホームに立つ
シャツの襟を直すたび
昔の癖を思い出す
自販機のとなりには
まだあのベンチがあって
ふたり分の沈黙を
今も置き去りにしてる
イヤホンから落ちた歌と
誰かの笑い声
重ねてしまうのは
もう嫌気がさすんだ
踏切の影が
夕日の中で揺らめいた
その向こうに
あの日が見えそうで
目を逸らす瞬間
胸の奥で泣いてた
進むしかないのに
まだ揺れてる
コンビニのガラスには
柄にもない姿が写る
内ポケットの奥には
言えなかった言葉残ってたまま
上手く笑うことだけ
少しずつ覚えて
その代わりに
何を失くしたんだろう
通い慣れた道で
不意に足を止めてた
君と見た景色だけが
色褪せないまま
名前も呼べずに
思い出だけ飼いならし
今を歩いてる
何事もない顔で
もしもあの日
伝えられていたとしても
たぶん君は
ここにはいなかった
踏切の音が
今日を区切るように鳴る
誰もが昨日を
引きずって歩いてる
この街のノイズに
心を溶かしながら
ありふれた朝を
ただ重ねていく
- 作詞者
Play Musica
- 作曲者
Play Musica
- プロデューサー
Play Musica
- プログラミング
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Play Musica の“ありふれた朝”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
午前0時のテレパス
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- ⚫︎
ありふれた朝
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- 3
君はビー玉の中
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- 4
午後の果実
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- 5
サヨナラのつづき
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アーティスト情報
Play Musica
コピーバンドから4トラックMTRで楽曲制作の魅力を覚え、シーケンサーを用いたデジタルMTRで本気でプロを夢見た20代。その後は何年も夢から離れた場所でサラリーマンを続け過去の夢にすがりつく。最近の著しいAIの台頭で過去の夢を重ね合わせるようになった、平々凡々な日本人。
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